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ディッピング成形

安価な型で少量から量産も可能。
形状、色も任意にできる成形法。

ディッピング成形

​詳しい特徴

まず成形しようとする製品と同形状の金型を作り、その金型を治具にセットして、離型剤を塗布します。次に、この金型を予熱炉の中で所定の温度まで予熱します。これを、PVC ゾル(ポリ塩化ビニール樹脂に添加剤を混合した原料)の槽に浸し、金型の周囲に任意の厚さのPVC ゾルを附着させます。この状態で、加熱炉の中に入れてゲル化(固化)させ、その固化したものを冷却槽へ入れて冷やします。あとはエアーコンプレッサーでエアーを吹きつけて金型から製品を取り外します。取り出した製品は、余分な部分をカットしたり、ピンホールや異物混入、変形などがないかを確認した時点で、後加工などを除いて一応の完成品となります。
このディップ・モールディング(浸漬成形)という製法は、金型が雄型だけのため、金型の取数を多くすることで大量生産もでき、安価です。しかも複雑な形状のものや任意の色もできるので、その多様性から、OA 機器、自動車、家電、各種機器など、多岐にわたる分野で使用されるようになってきました。
この製法の他に、PVC ゾルを塗装で接着させるディップ・コーティング(浸漬塗装)という製法もあります。この製法は、絶縁、防蝕、防錆、また、ガラスや陶磁器など割れものの飛散防止に用いられています。
このように比較的簡単な製法で、様々な形状の製品が得られるこの製法は、その利便性から、これからも広く活用される事と思います。

用途

OA 機器関係品
絶縁用品
カバー
キャップ
取手
ツマミ
保護用品
自動車関係品

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