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圧入成形

エアー入りが少なく、成形品の寸法精度が得られ易い成形法。

圧入成形

​詳しい特徴

この製法は、直接キャビティー内にゴムを投入しないで、あらかじめ計量された成形用ゴムを金型上部のポットに入れ、加熱・加圧して、ポット内のゴムをポット底面の注入孔から移送して、キャビティーに充填して成形する方法で、移送成形又は、圧送成形ともいわれます。
同じプレス成形の圧縮成形との相違は、金型への材料の供給方法から分類されたものですが、せん断速度や型内ゴム圧力などをみても、大きな差があります。
この成形の成形機はトランスファー成形機と呼ばれ、普通の圧縮成形機の機構をそのまま利用する、いわゆるポット式のものと、材料を圧入する機構を別に備えた本格的な補助ラム式のものとに大別されます。この成形機に用いられる金型は、通常成形材料を投入するポット部とスプルー(注入孔)、ランナー、ゲートおよび成形品の形状を形成するキャビティーの各部分より構成されています。
ポット式トランスファー金型では、ポット部はキャビティー部とは分割して作られることが多く、補助ラム式の場合には、ポット部は金型の中央部に金型本体と一体にして、設けられているのが普通です。この製法と圧縮成形を比べてみると、トランスファー成形の金型は、構造が複雑で、型代が高くスクラップの量も多く、型への熱伝導度がよくないなどの問題点はありますが、一方、生作りが省略でき、エアー入りが少なく、ほとんどはみ出しがでない、成形品の寸法精度が得られやすい、複雑な形状の成形品を成形することができる、金属の埋め込み(インサート)を行う製品に適しているなど、数々の特長がある有用な製法です。

用途

精密機器用部品
工業・産業用部品
OA 機器部品
金具インサート品

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