top of page

圧縮成形

樹脂成形の中では最も歴史のある肉厚品、耐熱品、インサート品に最適の成形法。

圧縮成形

​詳しい特徴

圧縮成形法は、プラスチックの成形法、特に熱硬化性樹脂の成形法の中では、最も歴史のある成形法で、現在もこの成形法は重要な位置を占めています。熱硬化性樹脂は、加熱すると硬化する性質を持っていますから、金型内で加熱・加圧することで成形できます。
成形はまず粉末や、ときには顆粒状の原料を秤量することからはじめます。この原料の秤量は、必ず正確に行う必要があります。量が少ないと加圧する圧力が小さくなり、充填不足が生じて表面が汚くなったり、もろい成形品になったりします。また逆に多過ぎるとバリが多くなり、無駄や悪影響が出るので十分注意が必要です。
この秤量された原料を、あらかじめ所定の温度にまで昇温させてある雌型に投入します。原料が均一に入ったら雄型を軽く閉じ、瞬間的に所定圧近くまで圧縮します。次に圧力を落とし、金型をわずかに開き加減にしてガス抜きをします。この操作は重要で、形状・サイズ・材料によってそれぞれに決定します。そして、再び金型を閉じ、規定の圧力をかけて加熱して成形します。
熱硬化性樹脂も、近年射出成形では、バリの無い成形なども可能となっていますが、圧縮成形での製品の後加工としてのバリ取りは、避けられない作業です。しかし、肉厚で、しかも耐熱性のあるという物性等は、熱可塑性樹脂では得られない特性があるので、まだまだ多くの用途があります。

用途

肉厚成形品
耐熱品
インサート品

bottom of page