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真空・圧空成形

小さなものから大きなものまで、複雑な形状も多品種少量生産にも優位な成形法。

真空・圧空成形

​詳しい特徴

真空成形は、まず、熱可塑性樹脂のシートをクランプ金枠にはさんでヒーターで加熱軟化させた後、あらかじめ型のコーナーに真空孔を設けた雄型、または雌型を突き上げて真空吸引し、大気圧でシートを型に密着させて成形するもので、成形品は冷却・硬化させて取り出します。
圧空成形は、上記の工程にプラスして、型突き上げと同時に圧空箱を降下させ、この中に圧空を加えることにより、大気圧にかわって大きな成形圧力でシートを型に密着成形する方法です。取り出された成形品は、クランプではさまれた部分を仕上げて製品となります。
真空・圧空成形は、多品種少量生産にも優位で、薄肉品や大型品が容易にできるうえ、アンダーカットやエントラント形状(入口より内部の方が広いもの)にも対応が可能で、数量によっては、樹脂型や木型などの選定もできるので型代は安価といえます。この成形は、シートを材料として成形することから、その製品の用途や要求される機能を十分考慮して、特性に見合った材料を選び、その特徴や長所を生かした選択をすることが重要といえます。
近年、コンピュータやOA 機器等の急激な発展に伴って、複雑で且つ、深絞りを必要とする成形が要求されるようになり、このニーズにマッチした高付加価値を生み出す成形法としてその発展が期待されています。特に圧空成形においては従来の真空成型では得られなかった形状も成形可能となり、注目の度合が深まってきています。

用途

各種ハウジング
カバー
トレー
ケース
各種機器部品

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