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積層造形法

迅速に試作ができる、この技術は開発段階では必須の造形法。

積層造形法

​詳しい特徴

迅速に試作ができるRP法(ラピッド・プロトタイピングシステム)という製法は、型が不要なため、開発行程での有用性や開発期間の短縮、コスト削減など、条件次第で大きなメリットのある製法です。
積層造形法には、でんぷんを材料にしたものや光硬化樹脂を用いるものなどがありますが、ここではそのうちのひとつ、粉末固着法についてご紹介します。積層造形法で造形するには、三次元CADデータ(電子化された形状データ)が必要です。この三次元データがあれば、三次元成形機でデータから直接モデル作成ができます。造形方法は、まず、成形したい対象品の三次元データをコンピュータ上で水平にスライスして輪切りデータを作成します。ここまでは、どの積層造形法でも同じですが、粉末固着法では、輪切りデータに沿って成形機の中でCO2レーザーを走査させて粉体(材料)を溶着した後、ピストンを下降させて粉体を積層させていきます。この積層作業の繰返しによって立体モデルを作成します。また、1回の積層の厚さは0.1mm で、大きさ約100mm角、厚さ約10mmのものを造形するにはほぼ1時間程度かかります。
粉末固着法の材料はナイロン11やビーズとナイロン11の他にも用途に応じて数種類あり、他の積層造形法に比べて幅があります。また、オーバーハングのある形状でも液垂れしないので、サポートをつける必要がないなど、様々な利点があります。
各積層造形法には、それぞれ利点や改良点はありますが、このRP技術はこれからも増々感心が高まるものと思われます。他方、RP法の課題としてはより高速化、高精度化、大形化などでこの進展が今後の活用の幅を大きく広げる事になるでしょう。

用途

開発・設計モデル
立体モデル
形状確認モデル
金型作成前モデル
電子・電機・通信用部品

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