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ブロー成形について

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ブロー成形.jpg

​ブロー成形ってなに?

チューブ状の樹脂材料(パリソンまたはプリフォーム)

を金型で加熱し、空気圧で膨らませながら金型内部の

形状に成形する技術です

飲料ボトルや洗剤容器、燃料タンクなど、中が空洞の

製品を大量に・効率よく製造するのに適しています

金型コストが比較的安く、柔軟な量産対応が可能なため、包装・医療・自動車分野など幅広く活用されています

ブロー成形の工程

Example (5).png

材料準備

金型加熱

型閉じ

空気注入

冷却・硬化

取り出し

ブロー成形の特徴

メリット

中空製品の成形が可能:ボトルやタンクなど、中が空洞の製品を一体成形できます

金型コストが比較的低い:高圧が不要なため、射出成形より金型費用が抑えられる

高速大量生産向き:量産性に優れ、特に水や薬液容器の大量生産に適している

形状自由度が高い:複雑な外形でも一体成形しやすい

​デメリット

寸法精度がやや劣る:空気で膨らませる成形のため、細部の精密性は低いです

肉厚の均一性に注意が必要:成形時の伸び具合によって厚みにムラが生じやすいです

金型の冷却・成形制御が難しい場合がある:均一な冷却ができないと、収縮や変形が起こります

インサートや複合材の成形は難しい:一体成形には優れるが、複雑な機能部品には不向きです

ブロー成形品の主な用途

自動車

(例:燃料タンク、エアダクト)

食品

Example (7).png

(例:PETボトル、調味料容器)

日用品

(例:ごみ箱、スプレーボトル)

医療

(例:点滴バック、洗浄液容器)

ブロー成形に使用する代表的な材料

HDPE

軽量・耐衝撃性・耐薬品性に優れる

【主要用途】

洗剤ボトル、食品容器

PP

耐熱性・剛性・耐薬品性が高い

【主要用途】

医療容器、日用品

PET

透明性・ガスバリア性が高い

【主要用途】

飲食ボトル、食品容器

PVC

柔軟性と耐候性に優れる

【主要用途】

スポイト容器、医療容器

​高密度ポリエチレン

ポリプロピレン

ポリエチレンテレフタレート

ポリ塩化ビニル

ブロー成形を支える主な技術紹介

多層ブロー成形

異なる特性を持つ複数の樹脂を積層し、一体で成形することで、バリア性や強度、リサイクル性を高めた成形技術です

各層に異なる機能を持たせ、バリア性や耐薬品性を高められます

リサイクル層を含めることで環境負荷を軽減できます

単層では実現できない高機能容器の製造が可能です

​特徴

食品容器(乳製品・パウチ飲料など)

自動車の燃料タンク(揮発防止機能付き)

医薬品ボトル、農薬容器 など

主な用途

インモールドラベリング

成形と同時にラベルを金型内にセットして一体成形することで、

ラベルの剥がれやズレを防ぐ美観・機能性に優れた技術です

成形と同時にラベルを一体化することで工程の短縮が可能です

剥がれ・ズレがなく、美観と耐久性を両立します

再利用可能な素材にも対応できてリサイクル性の向上可能です

​特徴

洗剤・化粧品・食品容器の装飾ラベル

家電部品や医薬品容器の一体印刷表示

ブランド演出が求められる日用品や業務用容器

主な用途

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